今年も小学生にタジタジ

いつもお世話になっております。今シーズン初めて積雪が数センチになった今日の東京でした。

本日は昨年に引き続き、多摩地区のとある小学校の4年生2クラスに、「命」について自分なりに伝える出張授業をしました(高校の同窓生がその小学校で教員をしているツテです)。子どもたちが命について生々しい体験が少ないのは、特に悲観すべきことではない、たまたまそういう時代だからと言えなくもありません。ですが、私のように動物の死が仕事のメインテーマというのもあまりないことと思いますので、このちょっと変わった経験を話すことで子どもたちの視野が多少広がることを期待して訪問しました。題材は昨年と全く同じです(過去のブログ参照)。今年もみな顔をそむけたりしながらも最後まできちんと聞いてくれて、最後は質問のオンパレードとなりました。「動物の病気は全部で何種類あるんですか」「一番怖い病気はなんですか」「(解剖の)仕事をしていて嫌になることはありませんか」といったあたりが手ごわかったです。私としては、今は「丁寧に調べて学べば、命は個体や時間を超えてつながるものだ」ということを意識して毎日やってますが、そのうちこの考えも変わっていくかもしれません。命についての自分の思いは、少しずつ変質している気がします。子どもたちと大して変わらんなあと思いつつ、午後は組織診断、夜は79症例目の出張剖検をして、車が走れなくなるほど雪が積もらなくてよかったと感謝しつつ帰宅しようと思います。

寒さ本番ですが、皆様くれぐれもご自愛ください。

顕微鏡で見える病変を説明中
顕微鏡で見える病変を説明中。
質問攻めにあっているところ
質問攻めにあっているところ。
授業の後、検体集荷に東京農工大学農学部へ
授業の後、組織病理検体を集荷に東京農工大学農学部へ。道路の雪は幸い融けていました。

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