残暑お見舞い申し上げます

いつもお世話になっております。ホームページへの投稿が滞りがちで、「ああ、三井は自転車操業で大変なんだなあ」と思われていることと思います(まあ、大体そのとおりです)。たまには雑感、近況などをお知らせしてみようと思います。

毎月のように、気軽に行ける範囲内ですが、いくつかの獣医師の勉強会やセミナーに自身の勉強のために参加しています。先週末の獣医腫瘍科の勉強会に、中国の北京の動物病院の男性獣医師が一人で参加していました。見ず知らずの来場者にNice to meet you!と次々と声をかけていて、とても積極的でした。中国の伴侶動物医療の状況について私は恥ずかしながら不案内ですが、外国に赴き経験や人脈を持ち帰って自国の発展に寄与するというのは、動機はなんであれ並の努力ではできないことですので、嬉しい思いがしました。教育や報道によって外国に対するイメージが作り上げられがちな昨今です。そのようなフィルターを通さずにその国の人と話をする機会は滅多にないものですが、もしそういうチャンスがあれば大切にせねばとあらためて思った出来事でした。

話変わりまして、弊社の動物死後検査は現在通算95症例を数えています。2012年12月に初めての依頼を受けてから足掛け2年9か月での数字です。伴侶動物の死後検査ということで犬、猫、兎の検査が大半を占めていますが、動物園の鹿やカワウソ等、変わった動物も少数含まれています。この数字に含まれない、臨床獣医師が剖検を行った症例の組織病理検査の依頼も多く、最近では京都大学の学生さんの研究の一環で野鳥を検査したこともありました。死後検査を生業(なりわい)にすると表明したさい、鼻で笑う人もいましたが、世の中でアンテナを張っていると「なぜ生き物は死ぬのか」「死を無駄にしない方法はないのか」というニーズが確実にあります。専門家の立場でニーズに応えることが重要だと思っています。先週末の腫瘍科のセミナーでも、ある犬の患者さんの死後検査を弊社が担当し、腫瘍科、外科、内科の獣医師諸先生の議論の基盤を作ることが出来ました。地道に、この業務を続けてまいります。

あまり面白い近況はありませんが、顕微鏡を覗く仕事が多いので、どうしても体重が増えがちです。週に2回を目標に、ゆっくりと景色を見ながらジョギングするのが近頃のお気に入りです。弊社の近くには「はけ」と呼ばれる、河岸段丘があります。大昔に川が削って作った崖です。このために急な坂道が結構ありまして、ここを通って野川公園という近所の公園に行って一周するのですが、短いながらもハードなコースで走り甲斐があります。野川公園はかつてゴルフ場だったところで、芝生が多くて目も癒されます。自然を保護する試みがいろいろされているせいか、トンボがわんさか飛んでいたり、湧水で遊べるところもあります。都心と違って不便なこともありますが、こういった環境は貴重だなと思います。

では、また時間を見つけてあれこれ書いていきたいと思います。暑い夏も後半に入っておりますが、皆様くれぐれもご自愛ください。

ノーバウンダリーズ動物病理
三井