ごあいさつ

初めまして。

弊社は動物の病理検査に特化したサービスを提供いたします。誰もが知っている業務内容ではありませんので、少しだけ説明させていただきます。

「病理」とは病の理(ことわり)、すなわち、病気の理由や道理という意味。したがって、病理学は、病気の原因や筋道を追求する学問である、と獣医学生時代に教わった記憶があります。

病理検査といえば、顕微鏡を覗いて細胞や組織を観察して病気を診断すること、と一般的に解釈されているように思われますが、それは間違いではありません。プレパラートの上の情報は病気に関して多くのヒントをもたらしてくれます。しかし、細胞や器官や臓器どうしが互いに連絡を密に取り合い、環境の変化に敏感に対応し、先祖から受け継いだ遺伝の影響を受けているのが生物であり、これが故に生物は「小さな宇宙」と呼ばれています。ですので、真の意味での病理検査には、生き物を様々な側面から把握することが求められているように思います。こうして初めて、病気に対する認識と理解が深まり、より効果的な治療や予防の方法を編み出す手掛かりが得られるのではないでしょうか。弊社では、顕微鏡的な検査所見はさることながら、臨床データや、様々な他の検査・分析の結果を総合して、病気に真正面から取り組んでいく姿勢を失わないようにしたいと考えております。

病理検査の中には、遺体を解剖して検査すること(剖検)も含まれています。医学分野では剖検率の低下とその影響について複数の報道や記述がありますが、動物においても同じ現象が起こっています。私が病理検査の研修をした米国インディアナ州のパデュー大学では、2008年のリーマンショックという経済的打撃も災いして、年間2000症例を超えていた動物の剖検数が数年でほぼ半減しました。日本では公式な統計が見つかりませんが、獣医大学での剖検件数はやはり年々減少しているそうです。獣医療が絶え間なく着実に発展するためには、不幸にも病気になったり亡くなったりした動物から、ご家族のご厚意を得て、できる限り多くのことを学ぶ必要があります。病気を調べる最後で最大の機会が失われつつあるというのは、獣医療のみならず、人間社会にとっても損失であるような気がしてなりません。

弊社の直接のお客様は獣医師の先生方ですが、獣医師と獣医療を支えてくださる患者様のご家族の皆様にも是非、病理検査に興味と理解を持っていただければと思います。動物の健康を守るチームの、目立たないが重要なメンバーとして、皆様と協働できましたら本望です。弊社は、我が国および諸外国の獣医療の進化・深化に、病理検査を通じてひたむきに貢献して参る所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

  • ・ 動物の病気の理解と解明に、真摯に取り組みます。
  • ・ 思いやりの心で検査します。
  • ・ 社会のニーズをつかみ、それに応えます。

社名の由来と会社ロゴマークについて

ノーバウンダリーズとは、boundaries=境界、が、no=ない、ということです。一見異なる二つあるいは複数の物事に境界など存在しないのかもしれないということを、弊社のメンバーは敢えて最初に認め、受け入れます。例えば、生と死、動物と人、良性と悪性、生物と非生物、などです。
弊社のロゴマークには形や大きさが異なる多数のドットが配置されていますが、これは多種多様な事象を示しています。これらの間に境界は存在しませんので、我々は試行錯誤して最も真実に近い境界を探し、逡巡しながらも決意し、境界線を書きこんでいきます。境界線の位置や長さや形は毎回違うものになるかもしれませんが、生き物という不確定要素の強い対象には、むしろこのようなアプローチが適していると考えております。
抽象的になりましたが、わからないことがまだまだ多い、つかみどころのない病気というものに対して、柔軟かつ決然とした態度で臨みたい、その思いを社名とロゴマークに込めてみました。

代表プロフィール
三井 一鬼(みつい いっき)
獣医師、獣医学修士、米国獣医病理学専門医(Diplomate ACVP)

■略歴
・ 1972年10月、東京生まれ
・ 北海道大学獣医学部獣医学科(比較病理学教室)卒業
・ 米国Purdue大学獣医学部病態生理学科 獣医解剖病理レジデント(研修医)兼 獣医学修士課程(3年間)修了

■職歴
・ JICA青年海外協力隊(ラオス、3年間、家畜ワクチン接種啓蒙業務等)
・ 動物病院勤務医(横浜市内、4年間、伴侶動物の臨床)
・ 米国より帰国後、動物の総合検査センター(外資系、東京都内、4年間、組織病理検査と診断コンサルテーション)

■所属学会
・ 日本獣医病理学会
・ 日本獣医臨床病理学会
・ American College of Veterinary Pathologists (ACVP)

■関係団体、資格等
・ 東京都獣医師会会員
・ Charles Louis Davis Foundation 会員
・ Japanese Group of ACVP (JaGA、ACVP日本人会) 会長
・ 日本小動物医療センター アドバイザリースタッフ
・ 富士フイルムモノリス株式会社病理部 顧問
・ 青年海外協力隊ラオスOV会会員
・ 特定化学物質・四アルキル鉛等作業主任者

(2016年4月入社の河村は2018年8月末に退職いたしました。新天地での活躍を祈ります。)

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■会社名
合同会社ノーバウンダリーズ動物病理
No Boundaries Animal Pathology, LLC

■代表者氏名(資格)
三井一鬼(代表社員)

■設立年月日
2012(平成24)年9月5日

■所在地
<2015年10月28日に移転しました>
〒183-0053 東京都府中市天神町3-16-2 
パレススメール1階南側

■電話番号
080-8904-3988(携帯) 042-315-4092(固定)

■FAX番号
050-3153-0639

■Eメールアドレス
info@no-boundaries.jp

■ホームページ
no-boundaries.jp

■営業時間
9:00〜18:00

■休業日
日曜日、祝祭日(学会等による休業は当ホームページで事前にご案内します)

■主な事業内容
・ 動物の病理検査
・ 動物の病理検査に関するコンサルティング業務
・ 動物の病理検査に関連するサービスの企画
・ 動物の病理検査に関連する機器、器具の企画、設計、製造、販売、輸出入

■資本金
10万円

弊社は2019年2月末に府中検査施設を閉所いたしますので、現時点で採用の予定はございません。