学会参加につき9/1休みます

平素よりお世話になっております。

動物の分野では欧州で割と長い、米国ではそこそこの歴史があるものの、日本ではまだまだ一般的ではない「法医学」。今後、動物の法医学をわが国でどのように発展させていけばよいのかヒントを探りに、ヒトの法医学会の病理分科会のような学会の、記念すべき第1回全国大会に参加してまいります。

第1回日本法医病理学会学術全国集会

このため、9月1日(土)は業務をお休みさせていただきます。診断の遅延は、生じても微々たるものと予想しておりますが、ご迷惑をおかけすること、あらかじめお詫び申し上げます。

また参加記を書こうと思いますので、お楽しみにしていただければと思います。

ノーバウンダリーズ動物病理
三井

弊社レジデントが卒業します

いつもお世話になっております。

2018年8月末日を持ちまして、弊社レジデントの河村が卒業いたします。皆様にはいままであたたかく見守っていただき、ありがとうございました。今後とも彼の活躍にご期待ください。

共同研究等で河村と関わっておられる方がいらっしゃいましたらご相談に応じますので、ご面倒ですが弊社までご連絡いただけますと幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

ノーバウンダリーズ動物病理
三井

新組織科学研究所経由での組織病理診断中止のご案内

平素より、誠にお世話になっております。

弊社の組織病理検査(外科病理検査、いわゆる「病理検査」)におきましては、弊社に直接検体をお送りいただく「直接受付」の他に、提携会社を通じての検査のご依頼も受け付けております。このたび、提携会社2社のうち、株式会社新組織科学研究所様(東京都青梅市)におかれまして、伴侶動物の組織病理検査の受託中止が決定されました。弊社の設立当初からお世話になり、苦しい時期を支えていただいた新組織科学研究所様には、この場をお借りしてこれまでのご支援に厚く感謝申し上げます。

今後は、組織診断業務における提携会社は富士フイルムモノリス株式会社様のみとなりますので、お客様におかれましてはご理解・ご対応いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

2019年春からの、三井の愛媛移転以降の診断体制につきましては、詳細が決まり次第ご案内申し上げますので、今しばらくお待ちください。

ご不明な点がございましたら、何でもお知らせください。

ノーバウンダリーズ動物病理
代表 三井一鬼

剖検手技説明ポスター販売のお知らせ

平素よりお世話になっております。

死因を調べるために動物の遺体を検査すること(検案/剖検)は、法律によって獣医師の職務として規定されていますが、今の世の中でこれをしっかりできる獣医師はほとんどいないと思われます。死後検査が再評価され、「うちの子の剖検をお願いできませんか?」という飼主さんからの要望が稀ではなくなってきている世の中なのに…。

これから剖検のやり方を学んでみたいという方々のために、このたび剖検手技を写真入りで説明したポスター(A1版、約85x60cm)を作成しました。

セールスポイントは以下の通りです。

・コスメティック剖検のエッセンスを防水仕様のポスター1枚で網羅しており、作業中にマニュアル本の頁をめくる煩雑さや資料を汚損する可能性から解放されます。使わないときはコンパクトに丸めて収納しておけます。
・日米で多数の動物の剖検に携わって得た経験や教訓を凝縮し、現場に即した説明を付しています。
・文字や模式図ではわかりにくい概念を多くの写真で説明していますので、初めての方でも剖検を完遂できます。
・動物看護士の方々にとっても、獣医師の剖検を補助する際にとても役に立つマニュアルです。

亡くなった動物から学ぶことなしに、獣医療の進化・深化は生まれません。本ポスターが剖検を皆様の「ルーチンワーク」にするための一助となれば幸いです。

購入ご希望の方は、以下の注文書をダウンロードいただき、ご記入およびお振り込みをされましたら弊社まで注文書をお送りください(メールあるいはFAXにて)。なお、勝手ながら、悪用防止のために本ポスターの販売は「獣医師、獣医・動物系学科の学生・大学院生、獣医関連業務従事者の皆様」を対象とさせていただきます。

ポスター注文書

ご不明な点がございましたら、何でもお尋ねください。

よろしくお願い申し上げます。

ノーバウンダリーズ動物病理
代表 三井

「所見」欄の簡素化についてお知らせ

平素より大変お世話になっております。本日が弊社の仕事始めにあたり、気持ちを引き締めてスタートしております。

さて、弊社は「病理検査」をする企業で、「診断」が商品となっております。今回は商品の仕様の若干の変更についてお知らせ申し上げます。

弊社では病理標本(プレパラート)作製の外注化を起業当初から実施し、得た時間を用いて病理診断医の本来の仕事である「病理診断」、その準備やアフターサービスのための「自己研鑽」、そして「臨床へのフィードバック」に傾注できております。一つ一つの症例に真摯に向き合うことをモットーにしておりますが、診断依頼の中には難易度、大きさ、数が様々な症例が混在していますし、生検もあれば死後検査もあります。例を挙げると、犬の乳腺(だいたい5対あります)に複数の「しこり」が出来て手術で一括して摘出され病理検査に供された場合、診断医にはかなりの数のプレパラートが届きます(一つのプレパラートに複数の組織が含まれていることもあります)。犬の乳腺腫瘍の組織学的分類は現在30種類を超えますが、どのしこりがどの分類に該当するのか、それらが完全に摘出されているか、リンパ節や脈管への腫瘍転移はないのか等を、逐一丁寧に検査します。一方で、脂肪腫という、脂肪細胞由来の良性腫瘍が多くの動物種に発生しますが、この腫瘍の診断は迅速に完結します。はたまた他方では、皮膚疾患の患者さんから採取される皮膚パンチ生検標本の評価は多大なエネルギーと時間を要しますし、剖検検体から作製されたプレパラートは何十枚にも及び、あらゆる臓器を丁寧に検査しなければ答え(死因)を導き出せません。

このような苦労がある病理検査ですが、下世話な料金のお話をすると(弊社の料金体系を基準とします)、犬の10個の乳腺腫瘍の診断と、脂肪腫1個の診断が同じ料金ですし、剖検検体20臓器の診断は、脂肪腫5個の診断よりも安いのです。もし「正当」な料金を徴収しようとすれば、多くのお客様は他社に乗り換えてしまい、弊社の経営は非常に困難となります。歴史的にこういう体質の業界であり、サービスの供給側も受け手も病理診断の内容以外を重視するのです(例外も多々ありますが)。

愚痴が過ぎてしまいましたが、商品の仕様の変更に話を戻しますと、これまで10年近く診断医をしてきた経験から、病理医側が忖度しすぎて過剰サービスになっていると思われる点について、「用意周到に手を抜かせて」いただきたく存じます。診断書が「所見」、「診断」、「コメント(付記)」の3つのパートからなっていることは皆様ご存じのとおりですが、この中の「所見」について、本日発行分の診断書より以下のように変更いたします。

外科病理検査(生検、組織病理検査検査)について
・良性腫瘍(特に皮膚、乳腺の良性腫瘍)の所見を最小限といたします(多数提出の場合は基本的に所見を割愛いたします)。
・診断名とコメントは今まで通りで、所見で書けなかった分をコメントでフォローするようにします。
・弊社直接受付診断分の組織写真撮影枚数は「各病変1枚ずつ」を基本とし、臓器数が多い剖検検体は重要な病変にフォーカスいたします。
・その他、病変の重要性や依頼主の興味に照らして冗長と思われる記述をなるべく減らします。

死後検査について
・剖検所見、剖検写真、剖検診断については従来通りで変更はありません。
・組織検査において、死因や病態を把握するうえで重要な臓器・病変以外について、所見を割愛いたします。
・診断書への所見記載は割愛いたしますが、診断医の個人的なメモは保存しておきますので、診断書発行後の質問対応等への支障は最小限、あるいは、ありません。
・組織写真の撮影枚数は、上記外科病理検査と同様とします。

最後に、なぜ今回のアナウンスに至ったかについてですが、
・三井は本年、「博士号取得に取り掛かる=論文を書かなければならない」、「岡山理科大学獣医学部の獣医病理実習の準備等、実際の赴任前の準備が山積している」ためです。
・河村は「小さなお子さんの子育て」、「弊社の契約期間終了を前に進路開拓が必要」、「獣医学博士およびJCVP専門医として学術活動にも邁進する」ためです。
一言でいえば、我々は今年、例年になく多くの時間が必要であり、そのために誠意ある手抜きをさせていただきたいということです。

わがままとは十分承知ですが、常に「自分が主治医や飼主だったらこういう診断書が欲しいよなあ」という視点で診断書を作成しており、それは今後もしっかり継続いたしますので、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

長文になり失礼いたしました。

ノーバウンダリーズ動物病理
三井