いつも大変お世話になっております。梅雨なのにまたカラリと晴れてしまって、複雑な気分です。
本日6月19日(月)に行った第20回のミニ勉強会は、久しぶりに(?)弊社社員2名のみで行いました。
今回の内容は以下の通りでした。
1.獣医病理教科書Q&A 消化管第4弾 Q&A
消化管病理の第4回(最後)は、消化管の寄生虫のトピックが満載でした。先進国ではみることが少なくなった寄生虫は、世界的にみればまだまだ家畜衛生の重要な課題ですので、この機会にざっとおさらいが出来て良かったと思っています。
2.死後検査症例検討
・河村からフェレットの症例
(膵島細胞癌、副腎皮質癌といったフェレットに好発する病変の他、多発性のリンパ球・形質細胞性血管周囲炎が認められ、アリューシャン病か?でもアリューシャン病って、聞きはするけどイマイチ本態がつかみづらい病気だね、という話になりました。臨床の先生方、経験はおありでしょうか?)
・三井から犬の症例
(出血性胃腸炎。クロストリジウム様の桿菌が顕微鏡で見えるものの、小腸内容物の細菌培養では大腸菌のみ検出(嫌気性培養は陰性)。原因をピンポイントで特定できませんでした。)
3.日本法医学会プチ参加報告
既に昨日弊社HPで報告済みのため、簡潔に終わりました。
当勉強会の構造・やり方については、本年3月17日の投稿をご覧ください。次回第21回は、2017年7月24日(月)午前10時より約2時間行います。興味のある方のご参加をお待ちしております。生検や剖検の症例検討、研究発表や論文輪読など、何でも歓迎しますので、参加される方は積極的に題材をお持ちください(印刷が必要であれば弊社でいたします)。
次回のQ&AコーナーはPathology of domestic animals 6th edition, Vol.2, Chapter 2 Liver and Biliary System, p.258-309(Infectious diseases of the liverの手前まで)が予習範囲となります。肝臓、胆嚢は獣医の内科でもホットなトピックですので、精読・通読するのが楽しみです。
では、今後ともよろしくお願い申し上げます。
ノーバウンダリーズ動物病理
三井