いつもお世話になっております。いつの間にか今年最後の月になりました。インフルエンザの流行が始まっているようですので、皆様くれぐれもお体にお気を付けください。
本日12月2日(土)の第25回ミニ病理勉強会は、弊社社員のみで淡々と行いました。内容は以下の通りです。
1.獣医病理教科書Q&A 呼吸器その1
鼻腔から肺に至るまで、感染症以外の様々な病態や疾患について、重箱の隅をつつくように学びました。弊社の死後検査170症例の統計によると、直接死因の半分以上が肺疾患で、ダントツの1位でした。肺は外気と循環血液の双方から深刻な傷害を受ける可能性がある、ガラスのように脆い臓器と言えます。動物の命を預かる仕事をなさっている獣医師の先生方には、是非一度、肺についてトータルに学ぶことをお奨めいたします。病理の教科書はその点、非常によい教材と思います。
2.アラカルト
河村は最近遭遇した外科病理検査症例を、三井は定期購読している学術誌からのトピックを、それぞれ持ち寄ってディスカッションしました。視点を変えて同じものについて語るというのは、よい気づきにつながりますね。
当勉強会の構造・やり方については、本年3月17日の投稿をご覧ください。次回の第26回は、2017年12月27日(水)午前10時より弊社にて実施します(今回のみ、諸事情により水曜日開催となります)。参加ご希望の方はご一報ください。
次回のQ&AコーナーはPathology of domestic animals 6th edition, Vol.2, Chapter 5, Respiratory System, p.523-591(第2巻の最後まで)が予習範囲となります。第2巻のクライマックスを、今回も厳しく楽しく学んでいきたいと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
ノーバウンダリーズ動物病理
三井