いつもお世話になっております。梅雨が明けて、夏本番です。
本日7月24日(月)に行った第21回のミニ勉強会は、東京農工大学の井手先生をお迎えして、臨床面のご助言をいただきながら行うことができ、大変有意義でした。ありがとうございました。
今回実施した内容は以下の通りです。
1.獣医病理教科書Q&A 肝臓Q&A集 その1
肝臓は様々な慣用句になるほどに我々にとってなじみの深い臓器で、黙々と働く頼もしいヤツです。そんな肝臓の疾患を理解するための基本的な構造や病理発生メカニズムについて学びました。
2.死後検査症例検討
・アザラシのSchizophyllum commune(真菌)感染症(by河村)
(臨床家が腫瘍と思ってしまうほどド派手な真菌症について、電顕やPCRまで駆使して果敢に最終診断に至った貴重な症例でした。これとは別に、様々な真菌性病原体に対して様々な特殊染色を施し、各染色の有用性や病原体による染色態度の違いも考察してくれました。)
・若齢猫の大動脈弁下狭窄(by三井)
(猫では珍しいこの疾患により、全身に血栓が形成されて亡くなった症例でした。)
当勉強会の構造・やり方については、本年3月17日の投稿をご覧ください。次回第22回は、2017年8月21日(月)午前10時から2時間ほど行う予定です。ご都合のつく方はおいでください。
次回のQ&AコーナーはPathology of domestic animals 6th edition, Vol.2, Chapter 2 Liver and Biliary System, p.309から、一気にChapter 3 Pancreasを読み切るp.375までが予習範囲となります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
ノーバウンダリーズ動物病理
三井