ミニ病理勉強会 第29回

いつもお世話になっております。早くも梅雨入りしている地域があるようです。気温の変動が激しいこの時期、皆様くれぐれもご自愛ください。

今回の勉強会には獣医大学の大学院生や学部生も参加してくれまして、いつも以上に活発な会となりました。

今回実施した内容は以下の通りです。

1.獣医病理教科書Q&A 骨髄と胸腺

骨髄と胸腺について、その生理学から病理学までみっちりと学びました。白血病や胸腺腫の分類が新しくなっており、時代についていくのは大変だとつくづく思いました。

2.フリータイム

・鍋田:動物の造血器腫瘍に関する総説論文の紹介とディスカッション。
・河村:猫の脾臓の低分化癌の症例紹介。脾臓にはもともと上皮成分がないため、転移巣と思われるが、原発巣の特定はHE染色のみでは不可能でした。
・三井:「敗血症剖検例での肝組織において有意な所見は何か」、「ウイルス関連血球貪食症候群」について、「病理と臨床」という人医学の雑誌の記述を紹介。

当勉強会の構造・やり方については、昨年3月17日の投稿をご覧ください。次回の第30回は、サッカーワールドカップ真っ最中ですが6月30日(土)午前10時からを予定しています。予習範囲はPathology of domestic animals 6th edition、第3巻、p.158 SPLEEN AND HEMOLYMPH NODESからp.213 Lymphoid neoplasmsの手前までです。ついつい後回しになりがちな脾臓とリンパ節の勉強を、この機会にみっちりしてみたいと思います。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

ノーバウンダリーズ動物病理
三井

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