人の法医学の地方学会に参加しました:弊社の獣医法医科学へのスタンス

いつもお世話になっております。 2023年10月13、14日の2日間、岡山市にて行われた日本法医学会学術中四国地方集会に、学生とともに参加してまいりました。 法的な判断に必要な医学的事項を取り扱うのが法医学であり、その長い歴史と不断のアップデートからは、学ぶべきことが山のようにあります。今回も、それを重々実感し、刺激を受けて戻ってきました。 学生は卒業論文のテーマ(「動物虐待を疑った犬の2例:病理解剖で分かること、分からないこと」)を今回の学会で発表する機会を得て、法医の皆様に多少の衝撃を与えたようです。これらの症例は弊社の死後検査症例アーカイブから選んだため、皆様からのご依頼が、学問として有意義に社会に還元される一例になりました。 日本では動物は法律的にいまだに「モノ」の扱いであり、日本の獣医法医科学は飼主(飼育者)、獣医師、法執行機関の方針・思惑によって左右される面がありますので、この学問が今後どれほど発展するかわかりませんが、欧米ではここ10年ほどでこの分野が急速に進化していますので、置いていかれないように、勉強を常に怠らず、やり残されているたくさんの研究に挑んでいけたらと思います。 現在、私の昼間の勤務先の獣医大学では、獣医法医科学のバイブル的な英語の本を、学生とともに輪読会として(正課ではないのが残念)読み進めております。学生も私も、難しい英語に辟易していますが、獣医法医科学の先進国から膨大な生の情報を吸収するいい機会になっています。 弊社のメイン業務である外科病理検査や死後検査(病理解剖)に加えて、今後は獣医法医科学についても、国内外の学会(獣医学、医学等)に積極的に参加し、学び、協力してまいる所存です。ご理解とご支援を頂けましたら幸いです。 ノーバウンダリーズ動物病理 三井一鬼