死後検査、11年で315件

いつも大変お世話になっております。

2012年9月に開業した弊社に初めて死後検査の依頼が舞い込んだのは同年12月でした。軽ワンボックス車を往診車に仕立て上げてスタンバイしており、依頼を受けて、高揚と緊張の体で依頼主の動物病院に向かったのを今でもよく覚えております。東京がとても寒い日でした。それから11年が過ぎ、事業所を何度か変えて現在は愛媛県にて死後検査歴12年目に突入しております。最新の症例番号は315番です。その他、臨床医が剖検を行ってホルマリン固定した臓器の組織検査(autopsy in a jar)も別途、年平均10症例以上行っております。最後(最期)の医療とも呼ばれる死後検査を通じて、患者さんの声なき声を聞き取り、利害関係者や教育界、学術界にその結果をフィードバックするべく、今後も地道に取り組んでまいります。若い獣医師・獣医病理医たちには、是非このやりがいのある仕事に生涯をかけて挑んでほしいと願っており、そのためのバックアップも継続します。事業として、死後検査一本でやっていく目途もおぼろげについてまいりましたが、まだ偏見や因習と闘う必要もあります。今後ともご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

三井一鬼