いつもお世話になっております。久しぶりの投稿です。
先週、第90回日本法医学会学術関東集会(横浜市立大学医学部法医学 主催、zoom開催)に参加しました。昨今はCovid-19感染が日本で多少落ち着いてきましたが、学会全般において対面での開催は来年以降になりそうです。他のまちや国へ行き、大いに勉強して、人とおしゃべりや飲食を楽しめる日が待ち遠しいです。
今回の法医学会は地方集会かつzoom開催ではありましたが、純粋に勉強になる話題や、獣医分野に取り入れられそうな話題が少なくなく、刺激を受けました。印象に残ったのは
・スマートアンプ法による遺体からの新型コロナウイルス検出
・届け出に苦慮した慢性大麻中毒患者の一例
・脊髄損傷を伴う解剖事例における組織透明化手法の有用性の検討
・脳に粗大なアーチファクトを形成した溺死の剖検例
・特別講演「軸索の病理学的評価」(東京都医学総合研究所 新井信隆先生)
でした。
病理学、分子生物学、毒性学(法中毒学)、統計学、歯学等、様々な専門的背景を持つ先生方が研究成果を持ち寄るのが法医学会の醍醐味で、今後活発になってくると予想される獣医法医学会においては、さらに幅の広い交流と議論が期待されます。
来年の学会も楽しみにしております!
三井一鬼