近況のご報告

皆様、こんにちは。いつもお世話になっております。

2月末に愛媛県の今治市に住み始め、もうすぐ4か月が過ぎようとしています。たまには近況報告でもしないと、あいつは大丈夫か?ということになりそうですので、少し書かせていただきます。

今治は、目前に広がる瀬戸内海の穏やかな海景と、対照的に険しく凛々しい四国山地の遠景を持つ町です。少し足を延ばせばすぐに自然に触れることができ、仕事で疲れた時など癒されております。

気候については、まだわずかな経験しかありませんが、ジメジメした感じがほとんどありません。いまだに梅雨入りしていないのですが、もうそろそろのようです。

地面というのか、露出した土地は黄色っぽい砂でできているので、関東ローム層の赤土を見慣れた自分からすると不思議な感じがします。

買い物や飲食に出歩くことは最小限ですが、不自由を感じたことはありませんし、知り合いに聞く限りではなかなか凝った飲食店が少なからずあるとのこと。

というわけで、生活するには申し分のない場所です。

造船とタオルとサイクリングの町というのは、看板に偽りなしで、先日参加した造船所の見学会では、巨大な構造物に度肝を抜かれました。タオルに関しては、変哲のない小さな工場が町のあちこちにあり、これらが地道に今治ブランドを支えているようです。

圧巻の造船所

サイクリングはしまなみ海道がかなり有名になっていますが、愛媛県全体としてもサイクリングで町おこしをしており、サイクリストを意識したインフラ整備をあちこちで見かけます。私も週に何回かは自転車通勤をしており、大学が丘の上にあるので行きはつらいのですが、帰りは半分くらいの時間しかかかりません。ちなみに、愛媛県では条例で自転車に乗る人はヘルメット着用が努力義務となっており、毎朝自転車通学の高校生を見ているとほぼ100%が(今風のおしゃれな)ヘルメットをかぶっています。その状況に耐えきれず(?)、私もヘルメットをかぶってチャリを漕いでいます。

愛車です

新たに「本業」となった大学教員の方は、人生で初めて経験することばかりで、4月は正直なところ燃え尽きるかと思いましたが、徐々にペースがつかめてきました。助教は本来若い人がなるもののようですが、私としては何も大学教育や運営について知らないために、この地位からスタートできて良かったと思っています。

授業は今のところほんのわずかしか受け持ちがありませんので、その分他の先生のサポートや、研究室の仕事、自分の論文執筆等を行っています。今後は実習教科を担当することになりますので、多少は忙しくなるかもしれません。論文を書くことはいろいろな点で教員の必須事項で、この点、意識がかなり変わりました。この秋にある日本獣医学会、米国獣医病理学会に向けても、準備を進めています。

勤務先の大学には1,2年生しかいませんので、本来獣医大学の教員が担うべき負担をまだ全く経験していませんが、これから徐々に先輩教員や他大学の先生方に教えてもらいながら、準備していければと思います。

大学からの眺め

会社での診断業務は、本業に差し障りが無いように、帰宅してから出勤するまでの時間をやりくりして行っています。なるべく最新の知見を診断に盛り込んで、皆様のお役に立てればと考えております。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

三井一鬼